Archive for the '③イベントだより' Category

定例探鳥会の報告とこども探鳥会のご案内

水曜日, 7月 10th, 2024

6月の定例探鳥会の報告

令和6年(2024年)6月22日(土) 午前4時30分から7時30分まで 開始時の気温14℃、天気:晴れ 

参加者は19人(大人18人・小学生1人)で、36種の鳥が確認されました。ひなが巣立ち、シジュウカラ、エナガ、ツバメなどの幼鳥を含むファミリーの群れが見られました。まだこれからの鳥が無事に巣立つことを祈っています。オシドリはエクリプスに変わりつつあるのでしょうか、オスの羽が生え変わりつつある様子が見られました。観察路では桑の実がたわわに実り、ヒヨドリなどの鳥にとっても、人にとっても美味しいご馳走でした。最後にチゴモズも出現し、楽しくもうれしい探鳥会でした。

確認した鳥は次の36種でした:オシドリ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、トビ、サシバ、アカショウビン、ブッポウソウ、コゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、チゴモズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、クロツグミ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

観察した野鳥たち:


▲アオサギ


▲サンショウクイ


▲チゴモズ


▲カケス


▲シジュウカラ


▲探鳥会の様子

 

7月のこども探鳥会のご案内

まつのやま学園を会場に、小中学生向けの探鳥会「こども探鳥会」を下記の日程で開催します。どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。参加をご希望の方は開始時刻までにまつのやま学園駐車場にお集まりください。

【日時】令和6年7月13日(土) 午前8時~9時30分
【集合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合は、まつのやま学園のピロティ)
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

最近撮影された野鳥:


▲オシドリ


▲キジバト


▲カッコウ

【第2回】ゲンゴロウ相調査【市民協働調査】

月曜日, 7月 1st, 2024

先日の6月29日に第2回のゲンゴロウ相調査を開催しました。第1回は4月の開催で良い気候のなかで調査できましたが、今回は梅雨の期間で雨が心配でした。しかしながら、幸運にも好天に恵まれ、むしろ非常に暑い一日でした。熱中症にならないよう、水分補給などに気を付けながらの調査となりました。

今回はスペシャル講師として、ゲンゴロウの専門家である吉井重行先生をお招きしました。吉井先生は、この調査の参加条件のひとつでもある「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」(三田村・平澤・吉井 著)の著者のお一人です。そんな専門家に指導してもらえる貴重な機会でした。


▲吉井重幸先生(写真中央)

また、吉井先生には標本と生きている虫まで持ってきていただきました。希少な水生甲虫や水生半翅類の標本や、新潟県では滅多にお目にかかれない生きているタガメを見て、参加者は大興奮でした。


▲水生甲虫類の標本(ゲンゴロウやガムシ等)


▲水生半翅類の標本(タガメやタイコウチ等の水生カメムシ類)


▲ゲンゴロウの幼虫・蛹・成虫やタガメを見て触って大興奮

調査の冒頭、吉井先生から「この時期はゲンゴロウの成虫ではなく幼虫が多い時期」、「大きなゲンゴロウだけではなく小型(数mm)の種類も探しましょう」とお言葉をいただき、胴長靴と網をもってキョロロ敷地内の池に出発しました。


▲キョロロの池で調査中


▲キョロロの池で調査中

「〇〇が狙いならここを探してごらん」、「同じところを網で3回ガサガサ」、「小さい種類は白いバットのうえで確認しよう」など、吉井先生から様々な探し方を指導してもらいました。また、このように生き物を探すことは環境破壊にもつながることを意識するように!と一同薫陶を受けました。自分の興味や楽しさだけを追求してはいけないということです。生き物を愛するからこその教えですね。


▲吉井先生の指導のもと採集する参加者


▲吉井先生の指導のもと白いバットのうえで小型種を探す

後半は前回同様に標本をつくって同定しました。今回はゲンゴロウも採れたので、タトウ標本だけではなく、展足板を使った標本も作りました。小学生が作った標本を見て、ちゃんと足をひろげていて偉い!と吉井先生もおっしゃってくださいました。


▲タトウ標本を作製中


▲展足したゲンゴロウ

今回の調査の結果、合計9種のゲンゴロウが記録されました。新記録種として、クロズマメゲンゴロウとマメゲンゴロウが記録されたことにより、キョロロ周辺あるいは松之山には18種のゲンゴロウが分布することになります。最後に吉井先生から、この環境であればもっと多くのゲンゴロウが生息していると予想されるので、調査を継続してよく調べてください、と激励していただきました。豊かな水辺が広がる松之山、そして、キョロロです。今回の経験や勉強をしっかりと胸に刻んで、周辺地域のゲンゴロウを含む生物相を記録し、解明していきたいと思います。

吉井先生、本当にありがとうございました。また、参加者の皆さんもお疲れ様でした。第3回は期間を少し空けて10月19日(土)の開催です。

2024年夏季企画展「生き物デザイン学校」生き物の形の面白さに触れよう!

木曜日, 6月 27th, 2024

\なぜ、生き物はこんな形をしているの?/
「森の学校」キョロロでは、夏季企画展「生き物デザイン学校」を開催します。今回の企画展では、生き物の形のデザインを「支える」「食べる」「飛ぶ」「探す」「あざむく」「愛」の6つのトピックから紹介します。生き物の持つ形の特徴について、標本やクイズなどを通して楽しく学べる企画展です!

【会期】2024年7月13日(土)から10月14日(月・祝)まで
※7月8日(月)から12日(金)は展示入れ替え休館

【休館日】火曜日 ※8月13日(火)は開館

【その他】
①十日町市指定文化財「トロゴンテリゾウ」臼歯化石の展示
十日町市博物館と連携し、企画展内の「食べる」コーナーにて十日町市指定文化財「トロゴンテリゾウ」臼歯化石を展示します。
②カブトムシルーム
館内設置のテント内にて間近でカブトムシを観察できます(期間:主に8月中)。
③大地の芸術祭作品「超高解像度人間大昆虫写真 life-size」の展示
大地の芸術祭アーティスト橋本典久氏+scope制作の「超高解像度人間大昆虫写真 life-size」を館周辺の野外に18個展示します(期間:大地の芸術祭開催期間中)。



▲ニワハンミョウのアゴ

「トロゴンテリゾウ」臼歯化石

▲ウリハダカエデの種子(翼果)


▲カブトムシルーム

▲「超高解像度人間大昆虫写真 life-size」(野外タイプ)