Archive for 12月, 2013

冬の風物誌 でいこつぼ(大根壺) キョロロにお目見え

木曜日, 12月 5th, 2013

この地方の冬の風物詩の「でいこつぼ」(大根壺・だいこんつぼ)がキョロロにお目見えしました。

この地方では、大根の冬期保存方法の一つに藁(わら)で作った「でいこつぼ」があります。各家の玄関脇などに作り、雪の下にして大根を保存します。雪の中にすっぽり埋もれるので、気温0度近く、湿度100%の貯蔵庫となります。雪に埋もれている間、みずみずしく保つことができます。

先日、キョロロの元職員の佐藤一善さんからキョロロの食文化体験工房の前に作って戴きました。大根の量や、作る場所によりいろいろな作り方があります。今回は、大根約70本を地面に直接置き作る方法です。その様子を紹介します。

初めに大根を並べます。その周りを藁で囲みます。

元の方に縄を回し縛ります。掛けた縄が動かないように、藁の一部を縄に掛けます。

上まで大根を入れて形を整えます。

上の方を縄で縛ります。

何把かの藁の頭を結わえ屋根を作ります。

このとき、一本結びという縄の縛り方を教わりました。

藁の屋根を掛けてできあがりです。

できあがった「でいこつぼ」です。

大根取り出すときは、藁を広げて手を入れて抜き出します。

ここで保存している大根は、キョロロの地炉(囲炉裏)で作る大根煮に使います。大根煮は、サバの水煮の缶詰を使った昔ながらの作り方です。3月いっぱいまでの、日曜日と祝日の地炉イベントで提供します。この時は、串餅やあんぼ、キョロロ特性の甘酒も提供します。あんぼの具には、野沢菜、大根菜、あんこ、ヤチアザミがあります。生地に柿を入れた柿あんぼもあります。ご希望があれば、せんべい焼きもできます。どうぞお出かけください。お待ちしています。

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撮影日:2013年11月21日

天の川の中心方向の南西の空に金星が輝く アイソン彗星見られず

月曜日, 12月 2nd, 2013

アイソン彗星は、太陽に近づきすぎて極端に小さくなってしまったようだ。11月30日夕方良く晴れていたので夕暮れ時の星空を撮影に出かけた。アイソン彗星は、太陽から天頂方向の離隔が小さく、日没と同時くらいに沈んでしまいほとんど見えない。今後、どのように見えるか厳しい状況だが、関心を持っていこう。

夕空西の空に一段と明るさを増した金星が美しい。丁度、銀河の中心方向の射手座にあり、天の川に光るダイヤモンドのようだ。

金星と天の川 飛行機がたくさん飛ぶ  30秒露出 4枚の合成

西に傾いた天の川の夏の大三角 4枚合成

撮影地の上鰕池から見た上布川地区(東川、下鰕池) 国道353号線が明るい

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撮影日:2013年11月30日

今年も味噌煮を行い、地炉の準備も整いました。

日曜日, 12月 1st, 2013

一昨日の29日の夜、10㎝ほどの今年2回目の降雪がありましたが、今朝は朝から雨で、雪がどんどん解けています。

29日の日中は、穏やかな天気で味噌煮をしました。大豆10㎏を、煉瓦で作ったかまどにかけた大鍋で、約6時間煮ました。親指と薬指で潰すことができるくらいの柔らかさに煮ることと、途中で、鍋の中で豆を踊らせないように水を差し豆を寝かせることなどを教わりました。

煉瓦のかまどに載せた大鍋で豆を煮る様子

11月30日に、温め直した煮た豆を、機械を使って潰します。

潰した豆で味噌玉を作ります。こどもも楽しそうに作っていました。

作った味噌玉は、一晩わらの上で冷やし堅くします。

軟らかく煮た豆を、稲の穂(ヌイゴ)に差し、冬のおやつにします。

地炉の干棚(へだな)に吊し乾かし、冬のこどものおやつにします。昔は、自分のおやつは自分で作ったそうです。
干棚に吊した豆

今日12月1日に、味噌玉を吊しました。稲わらを十字にして挟み、上を紐状に綯い、2つずつ合わせて結びます。

地炉の上に味噌玉を吊します。実際には煙を出すことができないので、300グラムほどの小さな味噌玉です。昔の味噌玉は、こどもの頭ほどの大きさだったそうです。豆麹ができるまで約3ヶ月ほど吊しておきます。

3月の上旬には、この味噌玉を細かく潰し、米麹もあわせて味噌に仕込みます。

今年も、12月8日(日)から地炉を開設します。この日は、正月飾りつくりのイベントがあります。お昼を地炉の大根煮やくし餅、あんぼ、甘酒などで過ごしてみませんか。

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撮影日:2013年11月29日