Archive for 5月, 2023

春の里山の味覚を探そう!キョロロの森で山菜探し

水曜日, 5月 10th, 2023

里山の春の味覚の代表である山菜を探すキョロロの定番イベント「山菜探し」。毎年人気で中々参加できない本イベントを今年は4月29日(土)と5月3日(水)の2回に分けて開催しました。今年の雪解けは例年よりも早く感じましたが、キョロロの森の中にはまだ雪があちこちに残っています。山菜は雪が融けてから芽を出すため、雪解けのタイミングが異なる場所ごとに様々な山菜を見つけることができました。

講師は地元の山菜名人である佐藤一善さん。春の里山では畦道に生えるような身近な植物も食べることができます。こうした食べられる「道草」の見分け方やそれらを採集するコツ、味わい方について教えていただきました。

ウドやワラビ、ゼンマイといった代表的な山菜だけでなく、スイバやイタドリ、エビラフジ、コシアブラやリョウブの新芽、ユキツバキやフジの花も食べることができます。雪解けが遅れた斜面にはまだフキノトウも残っていました。意外な植物を食べることができることを知り、多くの参加者が驚いていました。

一善さん曰く「捨てるところが無い」ウド。新芽は天ぷらに、柔らかい根本は生でも味わうことができます。
ウドの根元を切り出すコツも一善さんに教えていただきました。

「コシアブラの新芽は全てを採集せず、脇にある芽は残せば来年も採れる。」持続的に里山の恵みを利用するための、地元に伝わる重要な山菜取りのルールに従いながら採集します。

採集した山菜はお料理が得意な有志の参加者のご協力の元、キョロロの森の中に建っている山小屋の前で天ぷらにしました。子供から大人まで森の中で味わう採れたての春の味に舌鼓を打ちました。

【深まる新緑に包まれ】5月のブナの森のようちえん

水曜日, 5月 10th, 2023

GW中の5月6日(土)に5月の「ブナの森のようちえん」を開催しました。
春になると土の中で大きく成長したカブトムシの幼虫を観察できる季節になります。
はじめの会では大きなカブトムシの幼虫をじっくり観察しました。

シュレーゲルアオガエルの鳴き声を聴いたり、ススキを使って草笛を作ったり、お散歩の道すがらに現れる植物やカエルなどを観察しながら進みました。
森の中ではクロモジの香りも楽しみました。


お散歩の途中の田んぼでは、干上がり寸前の水たまりにオタマジャクシがたくさん見られ、すくって観察しました。
午後から雨の予報でしたので、降雨をみんなで祈りました。

畑ではタネツケバナのお花畑が広がっていました。
齧ると少し辛みがあります。花畑の中を自由に散策しました。
また畔のアリの巣を観察してみたり、ちょうど林縁に咲いていたウワミズザクラのほのかな香りも楽しみました



美人林では、新緑が深まりを見せています。
ハンモックに揺られながら上を見ると美しい新緑が包んでくれるかのようです。
ブナの若葉を使ったステンドグラスづくり、落ち葉を使ったお絵描きなど、フリータイムを楽しみました。

そして最後は恒例の葉っぱシャワー!
落葉を集めて巻き上げて、みんなで葉っぱまみれになりました。


深まる新緑の中、春の里山を生き物観察や野遊びを中心に楽しみました。
次回は6月17日(土)です。皆様のご参加お待ちしています!

定例探鳥会でなんと45種の野鳥を確認 こども探鳥会のご案内

火曜日, 5月 9th, 2023

4月の定例探鳥会は、22日(土)午前5時から8時に行われました。

天気は晴れ、気温は4℃ととても寒かったです。陽が昇るとようやく暖かい気持ちの良い朝となり、絶好の探鳥会日和でした。

参加者大人17名、小人4名

定例探鳥会は「森の学校」キョロロ周辺の里山で行われている月一回の探鳥会です。人家や田んぼ、森や林が入り交ざった里山での、わずか3時間の探鳥会で45種の野鳥を確認できました。さすが野鳥の宝庫である松之山を一層印象付ける探鳥会となりました。

確認種 45種

オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、オオダイサギ、ハイタカ、オオタカ、サシバ、フクロウ、カワセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、カワガラス、クロツグミ、アカハラ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、ノジコ

好天に恵まれ、集合時から多くの鳥の声のシャワーに見舞われました。

探鳥会開始直後、クロツグミの澄んだ美しい声が遠くから響いていました。キョロロの森を少し進んだところでなんとクロツグミが地面を移動している姿に出くわしました。昆虫やミミズなどの小動物を獲っていたのです。

クロツグミは日本の夏鳥で、最も魅力的な声でさえずる鳥です。寿命は3年程で、3年まで生きることのできない個体が多く、現在では数少ない夏鳥として大阪府のレッドデータブックでは絶滅危惧種のⅡ類にもなっています。

その他の夏鳥として、サシバ、ツバメ、ヤブサメ、サンショウクイ、ノジコ、コサメビタキ、ノジコ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメなどが確認でき、美しいさえずりが響き渡る感動の探鳥会でした。

マガモ、コガモ、カシラダカ、アトリなどの冬鳥も残っていて、カシラダカのヒバリに似たさえずりが森に響き渡っていました。

この探鳥会で撮影された野鳥のいくつかをご紹介します。

初めに夏鳥を紹介します。

地面でミミズや虫を捕るクロツグミ 森撮影

サンショウクイ 加藤撮影

枝先でさえずるコサメビタキ 村山撮影

ニュウナイスズメ 加藤撮影

サシバ 加藤撮影

次に、まだ残っている冬鳥

マガモ 樋口撮影

コガモ 加藤撮影

次に一年中見られる留鳥です。

近くで20以上の巣を集団で営巣しているアオサギ 樋口撮影

オシドリ 村山撮影

日本の固有種 アオゲラ 樋口撮影

松之山は初記録のアカハラ この地域では留鳥か漂鳥に入ります
加藤撮影

ダイサギの亜種オオダイサギと思われます。 森撮影

カワセミ 森撮影

残雪の上を歩く探鳥会 村山撮影

 

三桶の棚田付近での観察の様子 樋口撮影

 

松之山こども野鳥の会主催のこども探鳥会のご案内

【日時】令和5年5月13日(土) 午前8時から9時30分まで

【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ

【探鳥コース】まつのやま学園周辺

【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

どなたでもその日の探鳥会に参加できます。

小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。

参加をご希望される方は「森の学校」キョロロにお申し込みください。

電話025‐595-8311

松之山野鳥愛護会 村山暁 090-8723-9851

 

最近撮影された野鳥写真

渓流の貴婦人と呼ばれるキセキレイ 村山撮影

ツバキの蜜を吸いに来るヒヨドリ 村山撮影

キバシリ 森撮影

サシバ 森撮影