Archive for 6月, 2023

こども探鳥会のご案内

水曜日, 6月 7th, 2023

松之山こども野鳥の会主催のこども探鳥会のご案内

【日時】令和5年6月10日(土) 午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

「森の学校」キョロロ市民参加型生き物調査でもある子ども向けの探鳥会です。どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。
参加をご希望される方は「森の学校」キョロロにお申し込みください(電話025‐595-8311)。

最近の野鳥写真から

ハクセキレイ

ノスリ

コサメビタキ

獲物を確保するノスリ

日光浴をするムクドリの幼鳥

ムクドリの幼鳥

【52種を確認】第67回松之山探鳥会

水曜日, 6月 7th, 2023

第67回松之山大探鳥会が5月28日に実施されました。77名の参加者により52種類もの野鳥を確認することができました。前夜に行われた野鳥集会と合わせて報告します。

 

5月27日(土)野鳥集会

午後7時から午後9時まで 松之山温泉鷹の湯2階 18名参加

開会のあいさつに続き、松之山野鳥愛護会から2022年度のブッポウソウ保護活動の報告、松之山の野鳥の紹介が行われた。
続いて、前新潟県野鳥愛護会会長の渡辺央様から、「ゴイサギの若齢個体の繁殖について」講演をしていただいた。成鳥に約2週間遅れて性成熟をした若鳥が繁殖することを分かりやすくお話しいただいた。

野鳥集会の様子

ご講演をする渡辺央様

 

5月28日(日)松之山大探鳥会 午前4時30分から7時30分まで
天気曇り、開始時の気温16℃、参加者大人71名、中学生以下6人 確認出現種 52種

曇り空の肌寒い朝、キョロロの駐車場ではアカショウビンの声が響き渡っていました。
3コースに分かれての探鳥会で、主任講師の渡辺央前新潟県野鳥愛護会会長は美人林を通り集落内を抜ける高畑コースを担当していただきました。越道川コース、須山コースは松之山野鳥愛護会の会員が中心にガイドをしました。
高畑コースでは美人林の中でキビタキの囀りがシャワーのように聞こえたり、オオムシクイがサワグルミの枝間を飛び交う姿を見たりできました。
越道川コースではアオバトなどが確認できました。また、白い大きなサギが現れた時、前日の夜の野鳥集会で渡辺主任講師からお聞きしていたサギのお話ですぐにチュウダイサギと判断できました。前夜の事前学習会が多いに参考になりました。
須山コースではブッポウソウや、トラツグミの口笛を吹くような低い声を確認できました。
旧松之山町の鳥に指定されていたアカショウビンが探鳥会中囀っていました。

確認できた野鳥

オシドリ、カルガモ、キジバト、アオバト、アオサギ、チュウダイサギ、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、トビ、サシバ、アカショウビン、カワセミ、ブッポウソウ、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、チゴモズ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、オオムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ゴジュウカラ、キバシリ、ムクドリ、カワガラス、トラツグミ、クロツグミ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

当日の記録写真です。曇っていたために野鳥の写真撮りには厳しいものがありました。

開会式の様子

探鳥会の様子

キョロロの森の茂みに現れたノジコを観察する皆さん

茂みの中のノジコ

梢のコサメビタキ

ハシブトガラスの巣のヒナ

オオムシクイをやっと撮影できました

枝の上に止まるオシドリ

サシバ

【企画展特別企画第2弾!】舘野鴻さんトークショー&観察会(6月)

日曜日, 6月 4th, 2023

舘野鴻さんトークショー&観察会の第2弾を開催しました。春季企画展「舘野鴻絵本原画展 うまれて しんで、-めぐる命のものがたり-」のスペシャル企画です。第1弾では筑波大学の出川洋介先生をお招きし、今回は北海道大学所属・昆虫はかせネットワーク代表の鈴木誠治さんをゲストにお招きしました。昆虫はかせネットワークは、新潟のムシ好きな少年少女を増やし、次の世代の昆虫博士を育てるために活動しているグループです。前回の菌類を専門とする出川先生に続いて、今回は昆虫を専門とする鈴木さんとのトークショー&観察会となりました。

鈴木さんは昆虫の行動の専門家で、舘野さんの絵本の主人公であるシデムシの研究者です。今回のトークショーはシデムシを中心に、死と生にまつわる話題についてお話いただきました。舘野さんが絵本の「しでむし」を朗読するところから始まり、現代の私たちが嫌煙している「死体」や「排泄物」にまつわる命のものがたりについて、普段の生活のなかでは知りえないお話を聞かせていただきました。それらの忌避すべきものとして扱われているものはとても重要で、かつての日本人の生活がいかに生物多様性や生態系と強い結びつきがあったのかを想起させるものです。まさに死があってこその生であることを私たちに思い出させ、強く印象づける内容だったと思います。


▲トークショーの様子


▲舘野鴻さん


▲鈴木誠治さん

午後の観察会では、前日までに仕掛けたピットフォールトラップ(落とし穴)やノムラホイホイにかかった昆虫たちを観察しました。また、トラップ以外にもスウィーピング、ビーティング、FIT(フライングインターセプトトラップ)などを使い、様々な昆虫採集の手法を学びながら観察を行いました。絵本「しでむし」の主人公であるヨツボシモンシデムシのほか、クロシデムシやセンチコガネ、各種オサムシ類が採集され、においをかいでみたり、飛び方の様子を見たりと、昆虫たちの生きている様子を観察することができました。午前中にトークショーで聞いた話題を自分の身をもって体験できるという贅沢な時間だったと思います。


▲トラップにかかった昆虫

たくさんの皆さんにご参加いただき、ありがとうございました。最終回となる第3弾のトークショー&観察会(7/1)も、きっと面白いトークショーとなり、ひと味違った野外観察になると思います(次回は午前に観察会、午後にトークショーとなります)。またのご参加お待ちしております!


▲参加者の皆さんと記念に一枚