Archive for 4月, 2024

【里山体験プログラム】山菜さがし(1回目)

月曜日, 4月 29th, 2024

本日は、里山体験プログラムの一環として、春の山菜さがしを開催しました。今回は、松之山地域の文化に詳しい佐藤一善さんをおよびして、参加者の皆様と一緒に春の山菜を味わいながら学びました。

スーパーで気軽に野菜を買えない時代、山ですぐ採れる山菜は、重要な食べ物でした。また現在でも、独特な味や栄養価など、その魅力は尽きません。そんな山菜を探しに、キョロロの森に出かけます。

道端や田んぼの畔にも、食べられる草がいっぱい。スイバの茎は、皮を剥いてかじると、みずみずしい酸っぱさが広がります(ただしシュウ酸を多く含むので、生で多く食べないようにしましょう)。

山菜の代表格であるウド。新芽や茎はもちろんのこと、茎の皮はキンピラにして余すところ無く食べられます。

探索の最後は、みんなで集めた山菜を天ぷらにして味わいました。

それぞれの山菜にそれぞれの食感・味・香りがあり、五感を使って植物を堪能しました。

どの植物をなんと呼び、どう食べるのかは、地方・地域によって違います。芽吹きの季節、毒をもつ植物に気を付けながら、地域の植物と文化を味わってみましょう。

食べた植物(松之山での俗名):ゼンマイ、クサソテツ(こごみ)、スギナ、カラムシ(おぐさ)、ヨモギ、フキ、アサツキ、スイバ、イタドリ(すかんぽ)、カキドオシ、トリアシショウマ、オオバクロモジの若葉、ウド、タラノキの新芽、コシアブラの新芽、リョウブの新芽、ヤマグワの新芽、ミツバアケビの新芽、フジの花、ユキツバキの花

WANTED!新種キョロロコケヒメガガンボを探せ!【2024年国際博物館の日記念事業】

土曜日, 4月 27th, 2024

【2024年国際博物館の日記念事業】
「森の学校」キョロロでは、国際博物館会議(ICOM)の制定する「国際博物館の日」(5月18日)記念事業として、2023年に新種記載された「キョロロコケヒメガガンボ」に関するイベント・講演会・ミニ展示を開催します。

<イベント・講演会>
①イベント「新種キョロロコケヒメガガンボを探せ!」
【日時】令和6年5月25日(土)午前10時30分~正午
【講師】加藤大智 博士(元キョロロ研究員)
【定員】20名 ※事前申込必要
【参加費】無料
【主催】「森の学校」キョロロ友の会
【内容】3個体の発見例のみの本種を、キョロロの森を会場に参加者と探索します。

②講演会「新種キョロロコケヒメガガンボ、発見秘話!」
【日時】令和6年5月25日(土)午後1時30分~2時30分
【講師】加藤大智 博士(元キョロロ研究員)
【定員】30名 ※要入館料(一般600円、中学生以下無料)
【その他】YouTubeライブで同時配信。ご自宅からでもご覧になれます(https://youtube.com/live/NqKMgQ4x7r8)。

<ミニ展示>「キョロロの学びと研究」
会期:令和6年5月18日(土)~26日(日)
内容:2024年「国際博物館の日」のテーマは“Museums for Education and Research”「学びと研究のための博物館」です。 自然科学館としてキョロロがこれまでに実施してきた教育普及活動や研究活動について、標本やパネルで紹介します。


▲クリックするとPDFを表示

ビオトープのモニタリング調査【里山の生き物サポーターズ①】

土曜日, 4月 27th, 2024

里山の生き物サポーターズはキョロロ周辺の里山環境を保全する活動です。今年度最初のサポーターズ活動は「ビオトープのモニタリング調査」。一昨年・昨年にかけて、キョロロ建物の裏手に新しくつくったビオトープの状態を把握するために、どんな生き物がいるのかを調べます。



水中用網をつかって、ビオトープ内の生き物をとにかく採ります。網羅的にすべての生き物をつかまえて、何がいるのかをリストアップすることが目的です。果たして1年間でどのくらいの生き物がビオトープにやってきたのか、そのビオトープの状態は良いと言えるのかどうか、現在の生物相から考えてみます。



昆虫や両生類を中心に、ちょうど30種の生き物が見つかりました。大物はクロサンショウウオの成体。残念ながらアメリカザリガニも見つかりました。非常に明るく開放されたビオトープで、水草なども生えてきていませんが、それなりの種類が確認できたかと思います。ただ、アメリカザリガニという条件付特定外来生物が早くも侵入してしまったので、注意深くモニタリングを継続していく必要があります。

記録された生き物(30種、順不同):フタバカゲロウ、エゾイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、オナシカワゲラ属の一種、アメンボ、ヒメアメンボ、マツモムシ、ミズムシ(?)、ミズカマキリ、オオコオイムシ、チビゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ガムシ科の一種、ウンモントビケラ属の一種、エグリトビケラ、ヌカカ科の一種、ユスリカ科の一種、ケンミジンコ類、アメリカザリガニ、ミズムシ(甲殻類)、アカハライモリ、クロサンショウウオ、ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、トノサマガエル、ツチガエル、キタノメダカ