Archive for 6月, 2024

【テレビ放送】NHKおはよう日本(関東甲信越)「松之山の自然をアメリカザリガニから守る博物館と子どもたち」

水曜日, 6月 12th, 2024

\テレビ放送のご案内/
2024年6月19日(水)7:45~NHKおはよう日本(関東甲信越)のリポートコーナーにて、キョロロが実施しているアメリカザリガニの捕獲活動や関連する教育活動について放送されます。研究員による松之山のアメリカザリガニに関する現状の解説や、まつのやま学園自然科学部の活動での捕獲や調理の様子も紹介されます。ぜひご覧ください!

【放送局】NHK
【番組名】おはよう日本(関東甲信越)
【放送日時】2024年6月19日(水)7:45~8:00内の5分間ほど
【内容】リポートコーナー(5分程度)にて「松之山の自然をザリガニから守る博物館と生徒さんの活動をリポート」がテーマ。


▲イベント「ザリガニ捕獲作戦」の様子

▲まつのやま学園自然科学部の活動

5月の定例探鳥会の報告と6月のこども探鳥会のご案内

木曜日, 6月 6th, 2024

5月の定例探鳥会の報告

令和6年(2024年)5月25日(土) 午前4時30分から7時30分まで 開始時の気温9℃、天気:曇り 

参加者は26人(大人24人・小学生2人)で、36種の鳥が確認されました。森の学校「キョロロ」の愛称になったアカショウビン3羽の鳴き交わしで始まった探鳥会。アカショウビンを目撃できた参加者もいました。池ではカワセミ、木の幹にはアオゲラ、梢にはサシバ、ホオジロ、ノジコが見られ、林の中からはキビタキの美しい囀りが終始聞こえてきました。遊歩道の地面にクロツグミが降りていて、盛んにえさをついばんでいました。いよいよ繁殖の本番です。みんな無事に育ってほしいです。

確認した鳥は次の36種でした:オシドリ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、トビ、サシバ、アカショウビン、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ゴジュウカラ、クロツグミ、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

観察した野鳥たち:


▲オシドリ


▲アオサギ


▲サシバ


▲アオゲラ


▲ホオジロ

 
▲ノジコ


▲開会時の様子


▲探鳥会の様子

 

6月のこども探鳥会のご案内

まつのやま学園を会場に、小中学生向けの探鳥会の「こども探鳥会」を下記の日程で開催します。どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。参加をご希望の方は開始時刻までにまつのやま学園駐車場にお集まりください。

【日時】令和6年6月8日(土) 午前8時~9時30分
【集合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合はまつのやま学園のピロティ)
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

最近撮影された野鳥:


▲カッコウ

自然を科学的に探究する高校生のフィールドワーク

水曜日, 6月 5th, 2024

5/23(木)長野県飯山高校探究科の高校生が「科学的な調査研究の方法」を学ぶことを目的として、里山を舞台としたフィールドワーク(野外調査)を行いました。
飯山高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けており、特に探究科は科学的思考や国際性を育むことを重視した学科です。キョロロでの活動は8年目になりました。午前中は、3つのグループ(野鳥班、ブナ林班、土壌動物班)計5
班分かれて、キョロロの学芸スタッフや地域の自然観察インストラクターのサポートのもと、キョロロ周辺の里山で野外調査を行いました。

野鳥班はキョロロの森の園路を一定の時間をかけて歩きながら、環境毎に確認された野鳥の種類や個体数を記録し、その生息密度を推定しました。
ブナ林班は、観光利用されているブナ林「美人林」の中で、人が多く訪れる地点とほとんど訪れない地点の間で、林床に生育する植物の種類や土壌の硬さ、落ち葉の粉砕の程度などを比較し、美人林のオーバーユースの影響を考えました。

土壌動物班は同じく人の出入りの頻度が異なる美人林の2地点において、一定時間土壌中に生息する小さな生き物たちを吸虫管などで採集しました。
採集した土壌動物を室内に持ち帰り、ルーペなどを使ってその種類や個体数を調べ、地点間で比較しました。

午後は、午前中の野外調査で得られたデータから明らかとなったことを班ごとにデータの整理とまとめ作業を行いました。
平均値や分散の算出や、データのグラフ化などを行い、科学的にデータをまとめる手法について学びました。

今回の体験が、自然を科学的に捉え、考えることの大切さや面白さを理解するきっかけとなれば嬉しく思います。