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【開催報告】森のめぐみふれあい木育体験2024

日曜日, 6月 16th, 2024

6月8日(土)に妻有木育推進協議会主催の「森のめぐみふれあい木育体験」がキョロロを会場に開催されました。
樹木伐採(空師による特殊伐採)の見学
、森林整備体験と伐採木を使った昆虫ハウス(エコスタック)作り、木のおもちゃ体験、スウェーデントーチで焚き火&焼きジャガなど、森のめぐみを五感で感じ学ぶことができる盛りだくさんな木育体験が行われました!
たくさんの皆さんからご参加いただきありがとうございました。


まず最初にスギの伐採見学です。木材として私たちが木を使うことができるのは、山で木を育て・伐る「林業」というお仕事があるのおかげです。
今回はフォレストチームの皆さんから、通常の伐採が困難な場所で行う「特殊伐採」という樹木の上部から切り下ろす特殊な伐採方法をご披露していただきました。


木を伐るのは地面ではなく地上20mほどの木の上。華麗なロープさばきで、あっという間に木のてっぺん近くに!
下で見上げる皆さんからは「高い~!」「かっこいい!」との声。林業の現場のプロの皆さんの技が光ります!


ズドーンという大きな音と共に倒れるスギの木。伐採は木の「命」が木材として使われていく中の最初の作業です。
切ったばかりのスギの木は瑞々しく木の香りもフワ~と漂います。
南魚沼地域振興局の方から、間伐の意味や木々の成長など、レクチャーをいただきました。

年輪を数えてみると45歳ほど。お父さん、お母さんと一緒くらいでしょうか?
植えて育てて伐採するまでに、長い時間がかかることがわかります。

引き続き森林整備体験を行いました。今度は生き物のための森づくりのお手伝いです。
林内の低木を伐採し森を明るくし、伐採木を積み上げて昆虫の産卵場所や隠れ家となる「昆虫ハウス(エコスタック)」をみんなで作りました。


ノコギリを使って自分の手で木を切り進めると、林内がどんどんすっきりとし、明るくなっていきます。
森が明るくなると土の中で眠っていた種子(埋土種子)の発芽が促進され、森の再生も促されます。
今回の場所は、キハダ・ウワミズザクラ・ミズキなど秋に鳥のエサとなる実をつける樹木はあえて残しました。
秋には鳥たちが食事に訪れてくれるでしょうか?


このような低木伐採は燃料の確保のために行われてきた伝統的な里山管理でしたが、燃料として森林資源をほとんど使わなくなった現在、里山には管理が停止した低木の群落が数多く見られます。
多様な状態の森があることで、様々な生き物も利用しやすい森づくりも目指します。
明るくなった林内に整備の効果を肌で感じながら、森への人の関わりについて体験しました。

私たちは暮らしに使うエネルギーのほとんどを化石燃料に依存していますが、木は燃料として使われてきた持続可能な資源でもあります。
昨年のイベントで作って乾燥させたスウェーデントーチで焚火の体験も!
スウェーデントーチは近年キャンプなどでのアウトドアアイテムとして人気のある丸太型の焚火です。

「マッチで火をつける」ことも、なかなか現代の生活の中では限定的な体験です。
スギの葉っぱにうまく火を移し、もろもろと火が大きくなり、スウェーデントーチに火が移っていきます。
ジャガイモもうまく焼けました。木の命が燃料に変わり、熱やけむりが発生し、おイモを美味しくしてくれる。そんな過程も五感で感じることができました。

管理棟では「森のおくりもの」さんによる木のおもちゃ体験が行われました。
地域の木で作られた木のおもちゃの数々。積み上げたり、崩したり。音を奏でたり、おままごとをしたりと、子どもたちの多様なあそびが繰り広げられました。
木の手触りやぬくもりを感じながら、木のおもちゃで遊ぶ楽しそうな子どものたちの声が響いていました。みなさん夢中です!


里山の中で森の様々なめぐみを体験を通じて感じることができた「森のめぐみふれあい木育体験」。
森のめぐみにふれる素敵な時間を過ごすことができました!