【開催報告】8月の川の生き物探検

8月11日(木)にキョロロの近くを流れる信濃川の支流、越道川で「川の生き物探検」を開催しました。7月に開催した前回の川の生き物探検と比べると、直前にあまり降雨がなかったため川の水位が低く、川に入りやすくなっていました。また川の流れが穏やかだった分、水生生物もあまり流されておらずより多くの生き物が採集できました。

前回同様、川での活動の注意点を聞いた後、ライフジャケットを着て川の中へ!
川底の石の下や川岸の植物の陰に隠れている水生動物を、親子や友達同士で協力しながら採集しました。

網を使いながら川の流れをり利用して採集すると、コヤマトンボの幼虫(ヤゴ)やヘビトンボの幼虫、サワガニ、カジカなどの様々な生き物が集まりました。


最後は採集できた水生動物の見分け方や特徴を観察しました。ミルンヤンマとコシボソヤンマのヤゴの簡単な見分け方に参加した子供たちは興味深々でした。

今年度の川の生き物探検は8月で終了となります。川の生き物探検は毎回予約がすぐに埋まってしまう人気イベントです。今回もご予約できなかった方が多くいましたので、来年度は開催回数を増やすことも検討しています。今回参加できなかった方も是非来年にご参加ください。

去年5月に話題となった黄色いツチガエルは今・・・

 去年の5月に松之山の小学生が黄色いツチガエルを発見したニュースが県内の多くの報道機関で報道されたのを皆さん覚えていますでしょうか。ツチガエルは通常、こげ茶色でイボイボ した体表が特徴のカエルですが、このカエルは綺麗な黄色で、目の色素は正常に近く、体のイボがほとんどない個体であるという点で、複数の専門家からも珍しいと評価を受けました。

 このカエルはさらに面白いことに、去年7月発行の友の会だより75号の記事でも紹介した通り、色素が徐々に回復していき、約一か月経過すると特に脚で茶色い斑点が明らかに増えているのが確認されました。

 展示期間が終了した後は、このカエルは研究のため広島大学両生類研究センターに送られました。その後の様子はしばらく不明なままでした。

 そこで約1年後、直接広島大学の三浦先生に連絡を取ってみたところ、あのツチガエルの現在の様子の写真を快く送っていただきました。そこに映っていたのはとても同じ個体とは思えない色をしたカエルでした。しかし、よく見てみると脇や目の周辺に黄色い部分がまだ残っている点、背中のイボがほとんどない点などから、あの個体で間違いなさそうです。茶色い部分がさらに増えていたのです。そして今でも元気にしているようでうれしい限りです。もう一年もしたら全身茶色のカエルになっているかもしれませんね。

 黄色い色素異常のカエルといっても、このカエルのように色素が回復するタイプ、そうでないタイプ、目の色素が正常/異常なタイプなど、様々なタイプが知られています。色素異常のカエルを発見するだけでも珍しくてうれしくなりますが、飼育してみたり、細かいところを観察してみたりするともっと面白い発見があるかもしれません。

キミも昆虫標本マスター!昆虫標本づくり(上級)

「昆虫標本づくり」はキョロロの大人気イベントです。
そんな昆虫標本づくりですが、今回は上級編でした!

上級編の名に恥じず、実践的な内容でした。
野外で好きな昆虫を捕まえるところから始め、それを様々な方法で標本にするというものです。
そのため、上級編は「過去に一回以上キョロロの昆虫標本づくりに参加したことがある方」に限定させていただきました。

昆虫標本は、昆虫のグループによってつくり方は様々です。
また、同じグループでも大きさや目的に応じてつくり方が変わることもあります。

まずは、キョロロ周辺で思い思いに昆虫を採集します。
捕まえ方や、捕まえた昆虫のとりあつかい(三角紙に入れる、チョウを大人しくさせる方法など)についても学びます。


そして、捕まえた昆虫を持ち帰り、昆虫標本をつくります。
講師や、お父さん・お母さんのサポートをうけながら、皆さん一生懸命に標本をつくっていきます。

かなりの上級テクニック!
バッタの内臓を抜き出した後、小さくちぎった綿を虫の体に詰めていきます。
こうすることで、乾燥中に腐ってしまうのを防ぎ、お腹がぺしゃんこにならないカッコイイ標本になります。

キョロロでは定期的に「昆虫標本づくり」を開催しています。
色々な昆虫の標本作成テクニックを学びたい方のご参加をお待ちしております!
(次回 8/15 の昆虫標本づくり(初級)は既に定員に達していますので、ご了承ください)