こども探鳥会のご案内

松之山野鳥愛護会では、「森の学校」キョロロ、まつのやま学園、松之山公民館の共催で「松之山こども野鳥の会」を運営しています。
野鳥観察を通して松之山の自然を楽しみます。
次回は、6月11日(土)開催です。皆さまのご参加をお待ちしております。

【目的】
①野鳥観察や自然保護活動を通して、自然や郷土を愛する心を育む。

②地域の人と関わり、生きる力を育む。

【開催日時】
4月~11月(全8回)の毎月第2土曜日 8:00~9:30(7、8、10月は第1土曜日)

【集合】
まつのやま学園駐車場(7:50までに集合)

【参加対象者】
まつのやま学園1年生から9年生まで(3年生以下は保護者同伴)
松之山地域外のこども(小中学生)も大歓迎です。

【参加費】
無料

【参加申し込み(予約制)】
森の学校キョロロまで(℡ 025-595-8311)

【その他】
・双眼鏡をお持ちの方はご持参ください。
・初めて参加される人には、記録用野帳(記録帳)、野鳥観察ハンディ図鑑新山野の鳥、水辺の鳥改訂版をプレゼントします。
・新型コロナウイルス感染拡大防止策へのご理解とご協力も合わせてお願いいたします。
・小雨決行です。雨具をご準備ください。

★前回の探鳥会の様子

会員の親子で作成したノスリの翼標本の紹介

すぐそばで青虫を食べる様子を見せてくれたサンショウクイ

キビタキ

ヒヨドリ

参加者の様子

第66回 松之山探鳥会、野鳥集会の報告

十日町地域振興局、十日町市(「森の学校」キョロロ)、松之山野鳥愛護会主催、共催

〇野鳥集会 参加者15名

松之山大探鳥会前夜の野鳥集会が5月28日(土)午後7時から9時まで松之山自然休養村センター(松之山公民館)で開催した。

村山暁松之山野鳥愛護会会長、江口卓馬十日町地域振興局健康福祉部主事の挨拶に続き、高橋明松之山支所長のメッセージ代読で開会した。

はじめに、「雪里松之山の野鳥」と題して村山暁会長が画像を使って紹介した。次に、村山祐一副会長が、「絶滅危惧種ブッポウソウ保護活動 巣箱「K」2021年の利用状況」と題してブッポウソウの巣箱内の子育てを紹介した。

続いて、講師としてお出でいただいた曽我茂樹上越鳥の会広報担当者から、「雪国・上越の鳥」と題して講演をいただいた。多雪地にみる野鳥の特徴について雪国現象と称してクロジ、ノジコ、ニュウナイスズメを例に講演された。

高橋良一司会者からの言葉で野鳥集会を閉会した。

 

〇第66回松之山大探鳥会 参加者 61名

2022年(令和4年)5月29日 午前4時30分~7時30分

午前4時30分キョロロ駐車場に集合し、開会式終了後、高畑コース、越道川コース、須山コースに分かれ探鳥に出発した。

曽我茂樹主任講師には高畑コースを担当していただいた。

好天に恵まれ、夏鳥をはじめとした美しい囀りや姿を堪能した。松之山の鳥アカショウビンの声は終始聞こえていた。参加者の一人は枝に止まっているアカショウビンの姿を捉えていた。

絶滅危惧種のブッポウソウも観察でき、珍しい求愛ダンスを見ることができた。松之山らしい探鳥会となった。

普段確認できているオオヨシキリの確認ができなかった。

夏鳥で里山を代表するサシバが梢にしっかり姿を見せてくれた。

多雪地を特徴づけているノジコも確認できた。

クロツグミ、キビタキ、オオルリの声が終始こだましていた探鳥会であった。

全国各地からお出でいただき探鳥会を楽しんでいただいた皆さんありがとうございました。

出現種 44種 

オシドリ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、トビ、サシバ、アカショウビン、ブッポウソウ、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、オオムシクイ、メジロ、ゴジュウカラ、カワガラス、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

〇野鳥集会の様子

会長挨拶

十日町地域振興局健康福祉部挨拶

講演する曽我茂樹氏

雪国現象と題した講演

野鳥集会の様子

〇第66回松之山大探鳥会の様子

「森の学校」キョロロ駐車場における開会式 午前4時30分

探鳥中の様子 高畑コース 美人林内

探鳥の様子

探鳥の様子

鳥合わせと閉会式

閉会式における講師講評

探鳥会で撮影された野鳥

サシバ

サンショウクイ

キリの花とハシボソガラス

日の出ころの梢に止まるキビタキ

オオルリ

さえずるノジコ

求愛中のブッポウソウ

【間伐&昆虫ハウスづくり】SDGs:里山の生き物サポーターズ②

「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した市民参加型生物多様性保全活動です。里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指しています!
5月は「間伐木を集めて昆虫ハウスづくり」をテーマに、間伐木を集め昆虫の産卵床や隠れ家(昆虫ハウス)をつくりました。このような雑木林の低木伐採は燃料の確保のために行われてきた伝統的な里山管理で、松之山では「ボイ伐り」と呼ばれています。燃料として森林資源をほとんど使わなくなった現在、キョロロの森の中にもこういった管理が停止した低木の群落が多く見られます。間伐により林床の光環境が改善することで、林床を生息環境とする様々な植物の成長を促す効果もあります。

今回も昨年からの活動エリアを広げる形で、低木の間伐と間伐木を集め積み上げる活動を行いました。
子どもたちもたくさんお手伝いをしてくれました!ノコギリを使って木を伐ったり、大きな枝やツルを運んだり大活躍です。


間伐すると一気に森が明るくなります。
明るくなると土の中で眠っていた種子(埋土種子)の発芽が促進されます。
昨年作業した場所では、チゴユリやスミレの仲間、ミツバアケビの芽生えがたくさん見られました。
また活動の途中でギフチョウも姿を現しました。明るい森を好む春のチョウです。

間伐した木々は数か所に積み上げ、昆虫の産卵床や隠れ家のための「昆虫ハウス」としました。
また林内がすっきりすることで、森林性の猛禽類なども生息しやすい環境になることも期待しています。

今回は2年前にこの活動で作った昆虫ハウスを掘って、どんな生き物が暮らしているのか探してみました。
樹種によって腐朽の程度には差があり、すでにボロボロになっているものから、コナラのようにまだ硬い芯が残っているものまで様々です。

樹皮をはがすとカミキリムシの幼虫や甲虫の仲間の幼虫が現れたり、
ヤスデやアリなど様々な生物が暮らしていることがわかりました。


里山の森の管理活動による森の変化や森に遅らす生き物の多様性を体験的に学ぶことができました。

次回は6/25’(土)に間伐とスウェーデントーチづくりを実施します。
皆様のご参加をお待ちしております。

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有し、自然のめぐみも楽しみながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。
近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。