12月23日からスノーシューレンタル開始!

\スノーシューレンタル開始!/
キョロロ周辺の積雪は50cmほどとなりスノーシューのレンタルを12月23日から開始します。冬の美人林散策や雪上での自然散策をぜひお楽しみください!
スノーシューは「西洋かんじき」とも呼ばれ、かんじきよりもサイズが大きく雪上での浮力が高い専用シューズです。スノーシューを履くと気軽に冬の森の中の散策を楽しめます♪
レンタルをご希望の方は、キョロロ受付にてお申し出ください。ご入館いただいた方は300円で、レンタルのみの方は1000円でレンタルしております。ストックや長靴もございますので、必要の方は合わせてご利用ください。企画展「美人林ものがたり~里山の美しきブナの森の秘密~」も合わせてお楽しみください。

【スノーシューレンタル料金】
・ご入館者 300円 ※長靴レンタル無料
・レンタルのみ(入館なし) 1000円 ※未就学児500円、長靴レンタル100円





定例探鳥会の11月の報告と12月の開催案内、迷行してきたミツユビカモメ

11月の定例探鳥会の報告

2023年11月25日(土) 午前8時30分から11時30分まで キョロロの森から松口地内周回コース(約3㎞)
天気:雪 参加者数:大人8人、小学生2人

今年度初の積雪、かつ、降雪の中での探鳥会でしたが、17種の野鳥を確認できました。前回多数見られたアトリはごくわずかで、今回はカワラヒワやカシラダカが多く見られました。カラ類・コゲラの混群も健在でした。柿の実をついばむツグミやヒヨドリも確認できました。降りしきる雪の中で電線に群れるムクドリやスズメなども確認できました。その他、積雪上に現れる雪虫も多く見られ、蛾の幼虫、ガガンボ類などが特に頻繁に観察されました。また、ハリガネムシが3匹も雪の上で発見されたのは驚きでした。冬鳥、雪、雪虫と11月にして冬要素を堪能できた探鳥会でした。

確認種数 17種:
コゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ゴジュウカラ、ムクドリ、カワガラス、ツグミ、スズメ、アトリ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ

当日撮影された野鳥

シジュウカラ 森撮影

ムクドリ 森撮影

ツグミ 森撮影

ツグミ 森撮影

スズメ 加藤撮影

カワラヒワ 森撮影

カワラヒワ 加藤撮影

カシラダカ 加藤撮影

 

12月の定例探鳥会のご案内

松之山野鳥愛護会と「森の学校」キョロロの市民協働調査でもある12月の定例探鳥会をご案内します。

【日 時】令和5年12月23日(土)午前8時30分〜11時30分
【集合地】「森の学校」キョロロ駐車場
【日 程】午前8時30分 探鳥会開始
     探鳥会に続いて、鳥合わせ・情報交換
     午前11時30分 終了予定
【申し込み】「森の学校」キョロロ
※当日は降雪が予報されています。防雪、防寒対策をして参加してください。

 

最近撮影された野鳥 

村山撮影

獲物をじっと狙うノスリ

鋭い眼光で獲物を狙うノスリ

モズ


熟れた柿を食べるハシボソガラス

餌を求めて飛び回るヤマガラ

せわしなく動き餌を探すメジロ

冬鳥としてやってきたジョウビタキ

セグロセキレイ

セキレイ科の仲間のビンズイ

樋口撮影

セグロセキレイ

エナガ

シジュウカラ

アオサギ

ジョウビタキ

カケス

コガモ

アオゲラ

オオアカゲラ

 

【コラム】迷行したと思われるミツユビカモメを保護

十日町市松代でミツユビカモメと思われるカモメの仲間の野鳥が松之山野鳥愛護会会長の村山暁により保護されました。
国道253号線の中央にうずくまり、車に轢かれる寸前だったので保護し保健所に連絡をしたとのことです。
一昨日の大雪の時の強風に流され、内陸の十日町市まで迷行してきたものと思われます。
大変珍しい出来事でした。

ミツユビカモメと思われる野鳥


【プレスリリース】キョロロの名前がついた昆虫が新種記載されました

「森の学校」キョロロ周辺で確認されたヒメガガンボ科の昆虫が、その採集地にちなんで Dactylolabis kyororo という学名で新種記載されました。キョロロが十日町市産標本をもとに新種記載した昆虫として6種目となります。

1.論文概要
・出版雑誌:Zootaxa(動物分類学に関するニュージーランドの国際学術雑誌)
・出版日時:2023年11月22日
・論文タイトル:Taxonomic study of the genus Dactylolabis Osten Sacken, 1860 of Japan (Diptera: Limoniidae).(日本産コケヒメガガンボ属の分類学的研究(ハエ目:ヒメガガンボ科))
<論文URL https://www.biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.5375.2.4 >
・著者:Daichi Kato(十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ 加藤大智研究員)
・概要:日本産コケヒメガガンボ属の種はこれまで2種が知られていたが、日本全国で採集した標本や、アメリカのスミソニアン博物館に保存される標本などを調査した結果、新種1種を含む3種にまとめられた。新種となった1種は全国の調査のなかで、キョロロにおいて初めて確認された種で、その採集地にちなみ、学名をDactylolabis kyororoとして新種記載された。

2.今回の新種の概要
今回新種となったDactylolabis kyororo (和名:キョロロコケヒメガガンボ)はハエ目ヒメガガンボ科の昆虫で、2021年にキョロロの森の沢付近で初めて1個体が採集された。その後、2022年に新発田市で1個体、2023年にキョロロ敷地内で1個体が追加採集されている。これまで全国的に調査しているなかで、本種が確認されているのがキョロロを含む2地点のみである点から、希少度の高い種の可能性がある。これまでのキョロロの一連の新種発見により、里山の生物多様性の理解の深化につながることを期待する。

Dactylolabis kyororoの形態や分布の特徴

Dactylolabis kyororoの採集地の一つ

Dactylolabis kyororoの生体