【真夏の自然を楽しもう】8・9月の「ブナの森のようちえん」

毎日朝からとっても暑い里山です。8・9月の「ブナの森のようちえん」では、日陰を選びつつも、元気いっぱいの子どもたちと真夏ならではの森や草地を自然観察や野遊びで楽しみました。

▲危険な生き物説明は、子どもスタッフのYくんからしてもらいました!

▲アイスブレイクで同じもの探し。ツユクサの花を使って爪の先にマニキュアを塗りました。

▲暑い中でしたが、日陰を選びながらの昆虫採集。バッタがもりもり元気な季節です。

▲オニヤンマを捕まえました。持ってみると翅のブルブルした力強い振動が伝わってきます。

▲カマキリも大きな成虫になりました。


▲雨の降らないブナ林はカラカラ。カラカラの落ち葉を使ってお絵描きを楽しみました。

▲ブナの落ち葉で葉っぱシャワー。

雨が降らず酷暑が続く里山で、自然観察や野遊びを楽しみました。
次回は10月7日(土)の開催です!

8月の定例探鳥会の報告と9月のこども探鳥会のご案内

8月の定例探鳥会の報告

2023年8月26日(土)午前5時から8時まで
キョロロの森から松口地内周回コース(約3㎞)
天気曇り後晴れ
参加者大人17名、小学生4名

8月後半ともなると、野鳥の声は少なくなり姿もあまり見られなくなる季節です。それでも、キジバトやホオジロ、イカルなどの声がよく聞こえました。夏鳥もそろそろ終わりに近づいてきました。探鳥会開始前にアカショウビンが鳴いたり、探鳥会を通してサシバが姿を見せたりしていました。ハシブトガラスやツバメのファミリーでの行動が目立った探鳥会でした。今回、松之山の野鳥リスト152種目のササゴイが初めて確認できました。

確認種数30種:オシドリ、キジバト、ササゴイ、アオサギ、トビ、サシバ、アカショウビン、カワセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、センダイムシクイ、ゴジュウカラ、カワガラス、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ

探鳥会で撮影された野鳥

キジバト 村山撮影

胸を膨らませて鳴くキジバト 樋口撮影

トビ 村山撮影

サシバ 森撮影

サシバ 樋口撮影

サシバ 村山撮影

 

オオアカゲラ 加藤撮影

ホウの木の実をついばむヤマガラ 加藤撮影

ヒヨドリの幼鳥 樋口撮影

センダイムシクイ 加藤撮影

キセキレイ 樋口撮影

ホオジロ 村山撮影

探鳥会開始前の打ち合わせ

探鳥会の様子

探鳥会の様子

 

9月の松之山こども野鳥の会主催のこども探鳥会のご案内

【日時】令和5年9月9日(土) 午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

主に小中学生が対象ですが、どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。参加をご希望される方は「森の学校」キョロロ(℡025‐595-8311)にお申し込みください。

県内未記録1種! 9月のガガンボしらべの活動報告

キョロロ周辺に生息するガガンボを調査する「ガガンボしらべ」の第2回は9月3日に実施されました。暑さのピークは過ぎていますが、それでも蒸し暑い中での調査となりました。松之山もここのところ雨が降っておらず、湿った環境が減り、ガガンボの数が減っているのではと心配しましたが、なかなかの種数を確認することができました。

今回は合計19種が確認されました。そのうちの1種、Tipula ecaudataは松之山未確認で、新潟県未記録の種でもありました(イベント当時は本種が既に松之山で記録があるものと勘違いしておりました)。

<オビヒメガガンボ科>

Nipponomyia pentacantha (目撃のみ)

<ヒメガガンボ科>

Epiphragma (Epiphragma) subinsigne(目撃のみ)

③キバラガガンボ Eutonia satsuma(目撃のみ)

④カスリヒメガガンボ Limnophila (Limnophila) japonica

Pilaria melanota

Gonomyia sp.(目撃のみ)

Molophilus (Molophilus) babanus

Antocha (Antocha) dentifera

Geranomyia gifuensis

Helius (Helius) nawaianus

⑪ツマジロヒメガガンボ Thrypticomyia unisetosa

<ガガンボ科>

⑫オオユウレイガガンボ Dolichopeza (Oropeza) candidipes(目撃のみ)

Dolichopeza (Oropeza) satsuma

⑭マエキガガンボ属の一種 Indotipula sp. 

Tipula (Acutipula) tokionis

⑯キリウジガガンボ Tipula (Yamatotipula) aino 

⑰クロキリウジガガンボ Tipula (Yamatotipula) patagiata

⑱マダラガガンボ Tipula (Nippotipula) coquilletti

Tipula (Platytipula) ecaudata(新潟県未記録)

 

この19種のうち、採集された14種は次の写真の通りです。

前回の6月のガガンボしらべの結果と比較すると、種構成が変わっています。6月に見られた種のうち、Cheilotrichia laetipennisErioptera xanthopteraRhipidia (Eurhipidia) sp.の成虫の発生は既に終わっていると思われ、今回は見られませんでした。反対に、Tipula tokionisは夏の終わりごろから成虫が発生するため、今回のみ確認することができました。また、Nipponomyia pentacantha、キバラガガンボ、Pilaria melanotaMolophilus babanusHelius nawaianusなどは6月同様今回も見られ、長い間成虫が発生していると思われます

 

採集後は、ガガンボ科とヒメガガンボ科を見分けるポイントについて顕微鏡で観察することに挑戦しました。

今回は6名の方々にご参加いただきました。調査の途中でシマヘビと遭遇して触ってみたり、ヌルデの花に大集合しているハナアブなどの飛翔昆虫に私を含む一部の参加者がトラップされてしまったりと、ガガンボ以外でも楽しくにぎやかな調査となりました。調査にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回のガガンボしらべは昆虫がだいぶ少なくなる11月中旬に実施する予定です。皆様のご参加お待ちしております。