コナギの炒め物

水田雑草の代表格で、強害雑草として知られる「コナギ」。実はこの雑草、食べられるんだそうです。


▲水田にはびこったコナギなどの雑草

ということで、食べてみました。
水で泥を落としてから、根を切り落とし、ざく切りに。炒め物にしました。味付けはシンプルに塩で。少し炒めて鮮やかな青みが出たところで、香りづけにゴマ油をさっとひとまわし、完成です。


▲コナギの炒め物

抜群にうまいです。泥臭さもなければ、まったくクセがありません。漢字で「小菜葱」と書くだけありますね。ただし、採るときには手足が泥まみれになり、また、コナギから泥を洗い落とす手間がかかります。その手間さえ惜しまなければ、とても美味しい野菜です。

コナギはイネとともに渡来した帰化植物ですが、現在ではイネの生育を阻害する雑草して嫌われています。開放花と閉鎖花をつけ、虫媒による他殖のほか、自植もすることによって、一定の種子生産数を担保しているといわれています。また、除草剤によって駆除される一方で、除草剤耐性を獲得した系統も知られているようです。なかなか面白い植物ですね。

食べて美味しい、調べて面白い。コナギという植物は、なかなか魅力的だなと思います。

いきものだらけの冒険キャンプ(2日目)里山の生物多様性を探究する夏旅モニターツアー(7月開催)

いきものだらけの冒険キャンプ2日目の報告です。

1日目はコチラ▶「いきものだらけの冒険キャンプ(1日目)」
http://www.matsunoyama.com/kyororo/blog/?p=11158

「いきものだらけの冒険キャンプ」では、朝から晩まで様々な時間帯で里山の生き物を観察します。
2日目は朝6時半からバードウォッチング。双眼鏡を使ってキャンプ場の野鳥を観察しました。

▲イワツバメの群れ、幼虫をくわえたホオジロなど、朝から活動する野鳥を観察しました。森からはキジバトの鳴き声も。

▲朝食後、前日に採集したミヤマクワガタをじっくり観察する子どもたち。早起きして、前日に観察したバナナトラップを確認した子どもたちも!

午前中は大厳寺高原キャンプ場を会場に、涼しいブナ林散策へ出発。
虫捕り網を持ちながら、出会う生き物たちも観察していきます。

▲枝先にバッタが!ミカドフキバッタがたくさんいました。


▲オニヤンマをゲット。子どもたち、網の使い方も上手です!

▲多雪地域の代表的な樹木ブナの森を散策します。
幹には大きなヤマナメクジ、足元には鮮やかなタマゴタケを観察できました。


▲ブナの森の地面はふかふか。足元の下には、どんな生き物の世界があるんだろう。学芸員がブナ林の土壌を紹介しました。

▲道すがらススキを使った草笛にも挑戦!五感で自然を楽しみます。

楽しく過ごさせていただいた大厳寺高原キャンプ場からキョロロへ移動し、最後は今回出会った生き物たちのミニ図鑑づくり。
写真や図鑑や実物を見ながら、オリジナルのミニ図鑑を作成します。


▲どんな特徴があるのかを観察しながら図鑑を作ります。



▲みんな生き物の特徴をしっかりととらえて、素敵な図鑑を作ってくれました!

里山の生物多様性に触れる冒険をクリアしたみんなと記念撮影!
昼食後、終わりの会では今回観察した生き物たちを紹介したキョロロ特製カードを参加者の子どもたちにプレゼント!

里山の様々な環境で多様な生き物を採集し観察することができました。またこれら生き物の特徴の不思議の探究を、自然科学館ならではのサポートで理解を深めました。みんながとても楽しみながら生き物に触れ合い、探究を深めている様子が印象的でした!里山の生物多様性を探究する2日間の冒険キャンプ(モニターツアー)にご参加いただきありがとうございました。

9月にも「いきものだらけの冒険キャンプ」2回目を開催いたします。
詳細情報は後程ご紹介いたします。みなさまのご参加お待ちしております!

みんなで流れ星をみよう!【ペルセウス座流星群観察会(友の会主催)】

\みんなで流れ星をみよう!/
8月12日(土)の夜にキョロロの駐車場でペルセウス座流星群の観察会(友の会主催)を開催します。
条件が良ければ1時間に数10個の流れ星を見つけられることもあるそうです。
椅子を持ってきて座りながらでも、マットを持ってきて寝そべりながらでもOK。晴れることを願っています。イベントは自由解散です。

開催日:2023年8月12日(土)
時間:午後7時30分~午後9時 ※自由解散です。
体験料:無料 定員:30名
主催:「森の学校」キョロロ友の会

▲2013年8月13日午前0時13分撮影(撮影:友の会村山会長)