友の会企画「モリノカタリバ」里山の自然に関する情報交換

友の会会員のみなさんと、季節の自然に関する情報交換やミニ講話などで、里山の生物多様性について楽しく学び語りあうざっくばらんな定例会「モリノカタリバ」を今年度からスタートしました。4月は探鳥会で観察できた野鳥情報、クロサンショウウオの映像など、6月は研究活動などで確認された新確認の生き物たちについて、7月は友の会会員向けの企画展の内覧会を実施しました。月末の金曜の夜を中心に開催していきます。金曜の夜、お気軽にご参加ください。

【今後の開催日】8月25日(金)、9月29日(金)、10月27日(金)
【時間】18:30~19:30

【定員】20名程度(お申込み時に氏名・会員番号をお伝えください)
【主催】「森の学校」キョロロ友の会

▲4月の様子。探鳥会で観察された野鳥情報や、クロサンショウウオの生態映像などを紹介しました。



▲6月の様子。これまでに分布記録がなかった生物・生息情報にが続々と確認されており、この情報を友の会の皆さんに紹介しました。



▲7月の様子。企画展「虫博」について、担当した研究員が説明しました。

 

ため池に外来植物ホテイアオイの遺棄がありました

本日「キョロロの森」内のため池にて、外来植物「ホテイアオイ」の遺棄が確認されました。


▲「キョロロの森」内のため池に遺棄されたホテイアオイ

ホテイアオイは侵略性の高い外来植物です。南アメリカ原産で、ホームセンターなどでも観賞用として販売されている多年生の浮遊性植物です。繁殖力が強く、野外に逸脱した際には水面を覆い尽くすなど、生態系への影響が大きいことが知られています。環境省の生態系被害防止外来種リストでは、対策の必要性が高い「重点対策外来種」に選定されています。また、世界の侵略底外来種ワースト100、日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されている生き物でもあります。

今回のホテイアオイの遺棄は、善意か否かは分かりませんが、非常に残念な出来事でした。「キョロロの森」では ”生き物を持ち込まない・持ち出さない” というルールのもと、自然観察や里山保全活動を展開しています。また、遺棄された池は、在来の動植物を守るためにアメリカザリガニの捕獲イベント・調査を実践しているため池でもあります。今回の遺棄は、こうした保全活動を否定するような行いです。確認できたホテイアオイは職員がすべて回収・処分しましたが、まだ残っている株がないか、残ってしまった部位から増えることがあるのか等、継続的なモニタリングも必要となります。


▲回収したホテイアオイ

外来種の被害を防ぐためには、悪影響を及ぼすおそれのある外来種を「入れない」「捨てない(逃がさない、放さない)」「拡げない(増やさない)」の三原則を守ることが大切です(外来種被害防止3原則)。人間の手で外から生物を持ち込まないことが、地域の生物多様性の保全には重要です。里山の生物多様性の保全に関しまして、引き続きみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

【キョロロ友の会】会員限定企画「モリノカタリバ(7月)」夏の企画展を研究員が解説

\友の会会員限定企画/
「モリノカタリバ」みんなでいきものカタリあおう!友の会会員のみなさんと、季節の自然に関する情報交換やミニ講話などで、里山の生物多様性について楽しく学び語りあうざっくばらんな定例会を今年度からスタートしました。第3回目(7/21)は、7/15からスタートした夏季企画展「虫博」を研究員が解説します。金曜の夜、お気軽にご参加ください。
【時間】18:30~19:30
【定員】20名程度(お申込み時に氏名・会員番号をお伝えください)
【主催】「森の学校」キョロロ友の会