定例探鳥会の報告・こども探鳥会のご案内・オオコノハズクの記録

6月24日の定例探鳥会の報告

午前4時30分から7時30分まで キョロロの森から松口地内周回コース(約3㎞)
天気曇り、参加者大人17名、小人2名
確認種 36種:
カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、トビ、サシバ、アカショウビン、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、ゴジュウカラ、ムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

市外、県外からの新しい参加者4名と、小学生2名を含めた19名の参加がありました。
曇り空の中探鳥会を始めると、キョロロの森からキビタキの囀る声がしきりに聞こえてきました。前方の枯れ枝にキジバトを見ていると、目の前をアカショウビンが横切りました。姿を見ることはめったにありません。運がよかったのですね。猛禽類が野鳥をつかんで飛ぶ姿をカメラでとらえましたがその鳥の種の判別はできませんでした。小粒の雨が降り始め、帰路を急ぐと目の前の路上にクロツグミが餌を口いっぱいに咥えているのに出会いました。
複数の虫などをどうやって咥えるのでしょうか。子育てで忙しそうでした。
オオルリやオオアカゲラなどたくさんの鳥を観察できた探鳥会でした。

当日見られた野鳥など

アオサギ 樋口撮影

サシバ 加藤撮影

鳥をつかんで飛ぶ猛禽類 樋口撮影
オオタカのようには見えますが判別できません。

オオアカゲラ 村山撮影

オオアカゲラ 村山撮影

ムクドリ 村山撮影

虫を咥えるクロツグミ 村山撮影

ニュウナイスズメ 加藤撮影

キセキレイ 村山撮影

ノジコ 加藤撮影

ホオジロ 大出撮影

7月の松之山こども野鳥の会主催のこども探鳥会のご案内

【日時】令和5年7月8日(土) 午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

主に小中学生が対象ですが、どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。参加をご希望される方は「森の学校」キョロロ(℡025‐595-8311)にお申し込みください。

最近撮影された野鳥写真

ノスリ 村山撮影

ノスリ 村山撮影

ノスリ 村山撮影

松之山の新しい野鳥の記録 151種目

オオコノハズク
今年の6月に、松之山地内にある古い建物を解体する際に見つかった鳥の死骸が届けられた。詳しく調べてみるとオオコノハズクと分かりました。松之山の記録の151種目としての新規確認種でありました。

【モニターツアー】いきものだらけ冒険キャンプ-里山の生物多様性を探究する夏旅-

\生物多様性×探究×キャンプ/
日本遺産「究極の雪国とおかまち」の生物多様性を探究的に体験する親子向けモニターツアー「いきものだらけの冒険キャンプ」を7月と9月に開催します。里山の多様な環境でたくさんの生き物と出会い、様々な体験で発見や驚きを楽しみ、探究を深めるキャンプイベントです!宿泊地はブナ林に囲まれた越後妻有大厳寺高原キャンプ場。なんとアウトドアキャンプの他にインドアキャンプも選択できます。夏休みの自由研究の題材、探究学習の一環としてぜひご参加ください。里山の生物多様性について、里山の自然科学館やキャンプ場を舞台に体験的に理解を深める、生き物だらけの2日間を雪国の里山でお楽しみください!さぁ、里山の生物多様性に触れる冒険に出発しよう!


【モニターツアー】いきものだらけの冒険キャンプ!里山の生物多様性を探究する夏旅-
詳細・申込先 https://shokugyotaiken.com/event/209(職業体験.comのページ)

【日時】2023年7月29日(土)8:30 〜7月30日(日)15:00 解散予定
※9月開催(9月9日(土)・10日(日))に関しましては、後日ご案内いたします。
【宿泊地】越後妻有大厳寺高原キャンプ場
【定員】25名(7家族程度) 参加対象:小学1年生〜中学3年生​ のお子様と保護者様
【モニターツアー旅行代金】子ども 15,000円(税込) /人 保護者 27,000円(税込) /人
※お子様だけのご参加は今回NGになります。保護者様1名はご参加お願いします。

●集合場所/●集合時間
①越後湯沢駅集合の方:越後湯沢駅西口に08:20に集合をお願いします。
(スタッフが、乗車するバスをご案内します)
②十日町駅集合の方:十日町駅西口に09:20に集合をお願いします。

(スタッフが、乗車するバスをご案内します)
③キョロロへ直接お車でお越しの方:キョロロへ10:10に集合をお願いします。

(車は2日間駐車可能です)

●ツアー詳細【1泊2日】<1日目:2023年7月29日(土)>
10:30 「森の学校」キョロロ夏休み特別探究学習

・学習①<野外体験>「里山の生き物探検!夏の虫を探索してみよう!」
※草地や森、ため池で生き物を採集し観察します。
12:30  昼食
十日町の食文化でもある「へぎそば弁当」をみんなで食べます。
13:15  「森の学校」キョロロ夏休み特別探究学習②
学習②<館内体験> キョロロ常設展や企画展の展示見学
学習③<館内体験>キョロロ生物部「里山の生き物の特徴を探る」
※午前中に採集した生物を、じっくり観察して特徴を顕微鏡などを用いて観察します。
15:30 新潟県十日町市松之山温泉「ナステビュウ湯の山」
17:00 大厳寺高原キャンプ場到着
ご予約いただいたインドアキャンプかアウトドアキャンプでご準備を頂きます。
17:30  BBQ開始!
大自然の中で、美味しいお肉、野菜、ご飯でお腹いっぱい食べましょう!
19:30  学習④夜の生き物探検!
ライトトラップやバナナトラップに集まる昆虫を観察します。
20:30  1日目終了。
21:00  就寝。
2日目に備えて自然の中でゆっくりとおやすみください。

<2日目:2023年7月30日(日)>
6:00 起床

6:30 「森の学校」キョロロ夏休み特別探究学習
学習⑤<野外体験> 「バードウオッチング」
※希望者のみ。早起きして野鳥のさえずりを聞きながらバードウオッチングで野鳥を観察します。
7:30  朝食
8:30  「森の学校」キョロロ夏休み特別探究学習
学習⑥<野外体験> 「ブナの森の散策」(大厳寺高原キャンプ場)
※涼しいブナの森の中を生き物を探し観察しながら散策します。
10:00  大厳寺高原キャンプ場での学習終了→キョロロへバスで移動
10:30  「森の学校」キョロロ夏休み特別探究学習

学習⑦<館内体験> ミニ図鑑づくり(キョロロ)
観察してきた生き物を振り返り、オリジナルのいきものミニ図鑑を作ります。
12:00昼食(カレーライス)&交流タイム
13:00  キョロロでの探究学習終了→十日町駅、越後湯沢駅までマイクロバスで移動。
13:40  十日町駅へバスで到着。
15:00 越後湯沢駅へバスで到着・解散。

※モニターツアー日程はおよその目安です。また内容および時間は諸事情により、変更する場合もございます。
※食物アレルギー等がある方は、あらかじめご相談ください。●モニターツアーに関するお問合せ
お問合せ先:十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロイベント運営事務局(株式会社バリューズフュージョン内)
お電話:050-3137-0728(9:30〜18:30(土日祝を除く))
イベント運営事務局 竹内:080-2822-0758
問い合わせフォーム:https://shokugyotaiken.com/page/contact 

▼▼▼▼▼▼オンライン講座▼▼▼▼▼▼
なお、このイベントに先立って、「森の学校」キョロロの学芸員によるオンライン講座も実施いたします(こちらのイベントは無料となります)。
詳しくは以下イベント情報をご覧ください。
https://shokugyotaiken.com/event/208(事前オンライン講座へのリンク)

 

 

 

 

【企画展特別企画第3弾!】舘野鴻さんスケッチ教室&トークショー(7月)

今回で3回目となった舘野鴻さんのトークショーです。春季企画展「舘野鴻絵本原画展 うまれて しんで、-めぐる命のものがたり-」のスペシャル企画の第3弾です。第1弾では筑波大学の出川洋介先生をお招きし第2弾では北海道大学所属・昆虫はかせネットワーク代表の鈴木誠治さんをゲストにお招きしました。そして今回は、福島大学の兼子伸吾先生をお招きしました。兼子先生は大平研究員の師匠で、保全生態学・分子生態学がご専門です。絶滅危惧の植物や、咲かない植物、光合成をやめた植物、シカやイノシシなどの哺乳類、ナナフシやカニムシなどの節足動物、ナメコなどの菌類…等々、様々な生き物のDNAを調べて研究されています。

雨っぷりの天気で午前中の観察会をどうしようか悩んでいたところ、舘野さんのご厚意で、スケッチ教室を開催することになりました。題材はキョロロ所蔵の標本や剥製です。皆さん描きたい題材を選び、色鉛筆をつかってスケッチしていただきました。そして、なんと、舘野さんだけではなく、なかの真美さん、近藤えりさん、かわしまはるこさんにも加わっていただき、なんと絵本作家4名による豪華なスケッチ教室です。さらに、参加された方は舘野さんにリクエストをして一枚絵を描いてもらえる!というプレゼント付き。すごい!のほかに言葉が出ません。



▲スケッチしている様子


▲参加者からリクエストされたオオセンチコガネを描く舘野さん

午後は舘野さんと兼子先生のトークショーです。舘野さんと兼子先生は今回が初対面。しかし、トークを始めると・・・いくつも共通点が!どんどんトークは盛り上がっていき、小笠原の希少種の話や外来種の話、咲かないランの話、奈良のシカにまつわる話など、いくつも興味深い話題が展開されていきます。そのなかで地域の自然や生物多様性の未来を考えるヒントが出てきました。例えば、「過去の人々はそのときの知見のもとでベストを尽くしたのだから、その経験・反省を活かして私たちは今できるベストを尽くさなくてはいけない」ことや、「1000年後の未来を考えて行動することは不可能ではない」こと、「他人事ではなく自分事として考え、取り組まなくてはいけない」ことなど。面白くて、そして考えさせらえるトークショーになったと思います。ありがとうございました。


▲舘野鴻さん


▲兼子伸吾先生

さて、この第3弾をもって、春企画展「舘野鴻絵本原画展 うまれて しんで、-めぐる命のものがたり-」のスペシャル企画は無事終了となります。キョロロ友の会会員の皆様には、キョロロのYouTubeチャンネルで限定公開を予定しております。参加できなかった会員の方もご覧になれます。次号の友の会だよりでお知らせする予定なので、少々お待ちください。また、春企画展もまもなく閉幕です(7/9まで)。まだご覧になっていない皆様、キョロロへのお越しをお待ちしております!