タニシを食べる

タニシは春が旬なんだそうです。松之山周辺では「ツブ」あるいは「ツブッチョ」と呼び、春の味覚のひとつに数えられます。

 

今回は10分ほど茹でた後、そのまま食べてみました。捕まえたのはマルタニシで、1週間ほど泥抜きしています。過去には「ぬた」にして食べた様子が記事になっています。

うまい!
しっかり泥抜きしたので、まったく泥臭くありませんでした。アワビのような食感に、薄いシジミのような味。嚙んでいると旨味が出てきます。若干塩気が足りなかったので、醬油を少し垂らして食べると絶品でした。

みなさんも機会があればご賞味ください。食べるまでに時間と手間はかかりますが、それに見合ったおいしい食材です。

 

【注意】
タニシに限らず淡水の生物は、必ず火を通してから食べましょう。様々な寄生虫の中間宿主になっており、命に関わる病気に罹患する可能性があります。また、土地の所有者・管理者の許可を得て採取・採集しましょう。山菜や動物は地域の大切な自然資源です。勝手に採ったら泥棒です。

夏休みへ向けて!ゴールデンウィークの昆虫標本づくり講座

昨年度から開催回数が増えたキョロロの「昆虫標本づくり」。今年も回数マシマシで開催する予定です。ゴールデンウィーク中は   甲虫の標本作成方法について学ぶ講座を4/30(日)と5/5(金)に開催しました。材料は人気の昆虫であるカブトムシ。4/30はカブトムシに加えてノコギリクワガタを、5/5はカブトムシの雌雄を標本にしました。

大型の甲虫であるカブトムシは、扱いやすいものの標本にするにはその外骨格の硬さと力強さ特有の難しさがあります。講座ではカブトムシの体を柔らかくする方法や昆虫針の刺し方、標本にした後の保管の仕方などを学びました。「科学的な標本」として欠かすことができないラベルの書き方も学びました。

標本づくりの第一の難関は「昆虫針を真っすぐ刺すこと」。カブトムシは体が硬いので特に難しい部分です。

大人であっても初めは難しい標本づくり。親子で一緒に頑張って作成しました。

自信がある参加者は脚を整える「展足」だけでなく、翅を広げる「展翅」も行いました。独力でカブトムシの展翅にチャレンジ中です。

昆虫標本づくりで行うのは展足、展翅、ラベル作りまで。作成した標本は参加者が自宅まで持ち帰り乾燥させて完成となります。

キョロロの昆虫標本づくりは6~8月にも開催する予定です。6月のテーマはトンボ。また、7月には植物を標本にする方法を学ぶ講座も開催しますので、ぜひこれらにもご参加ください。

春の里山の味覚を探そう!キョロロの森で山菜探し

里山の春の味覚の代表である山菜を探すキョロロの定番イベント「山菜探し」。毎年人気で中々参加できない本イベントを今年は4月29日(土)と5月3日(水)の2回に分けて開催しました。今年の雪解けは例年よりも早く感じましたが、キョロロの森の中にはまだ雪があちこちに残っています。山菜は雪が融けてから芽を出すため、雪解けのタイミングが異なる場所ごとに様々な山菜を見つけることができました。

講師は地元の山菜名人である佐藤一善さん。春の里山では畦道に生えるような身近な植物も食べることができます。こうした食べられる「道草」の見分け方やそれらを採集するコツ、味わい方について教えていただきました。

ウドやワラビ、ゼンマイといった代表的な山菜だけでなく、スイバやイタドリ、エビラフジ、コシアブラやリョウブの新芽、ユキツバキやフジの花も食べることができます。雪解けが遅れた斜面にはまだフキノトウも残っていました。意外な植物を食べることができることを知り、多くの参加者が驚いていました。

一善さん曰く「捨てるところが無い」ウド。新芽は天ぷらに、柔らかい根本は生でも味わうことができます。
ウドの根元を切り出すコツも一善さんに教えていただきました。

「コシアブラの新芽は全てを採集せず、脇にある芽は残せば来年も採れる。」持続的に里山の恵みを利用するための、地元に伝わる重要な山菜取りのルールに従いながら採集します。

採集した山菜はお料理が得意な有志の参加者のご協力の元、キョロロの森の中に建っている山小屋の前で天ぷらにしました。子供から大人まで森の中で味わう採れたての春の味に舌鼓を打ちました。