【足元に小さな春】4月の「ブナの森のようちえん」

4月15日(土)に今年最初の「ブナの森のようちえん」を開催しました。
「ブナの森のようちえん」は幼児~小学校低学年とご家族の方を対象とした自然体験イベントです。
今年も季節ごとの里山でお散歩や野遊びをしながら自然体験を楽しみます!

地面からニョキニョキと生えてきた、ツクシやスギナ。
地面を掘ってみるとこの2つがつながっている!アイスブレイクでは足元の生き物探しから始めました。

雪解けの田んぼやため池では生き物たちの活動が始まっています。
田んぼや水路ではアカガエルやクロサンショウウオの卵塊、またはシュレーゲルアオガエルの成体を観察しました。
卵を触った感触は、どうだったかな?田んぼにはすでにたくさんのオタマジャクシの姿も!

森の散策路にはまだ雪が残っていました。
雪の上には薄く透けたブナの落ち葉、ノウサギの糞など、足元には冬を感じさせる生き物たちの痕跡がありました。


森の中には大きな葉っぱとマラカスのような木の実が!
どちらもホオノキの落とし物。まだ明るい森でも、足元にいろいろな発見が転がっています。


スギの木から垂れ下がったフジのツルは、大人の体重でも切れない丈夫さ!
ターザンのようにゆらゆらとぶら下がることができました。

次回はGWの5月6日(土)です。新緑の森の中で楽しみましょう!
今年も皆様のご参加をお待ちしております。

\ブナの森のようちえん2023/
幼児~小学校低学年とご家族の方を対象とした自然体験イベントです。季節ごとの里山でお散歩や野遊びしながら自然体験を楽しみます。
【開催日】2023年4月15日(土)、5月6日(土)、6月17日(土)、7月15日(土)、8月5日(土)、9月2日(土)、10月7日(土)、11月4日(土)、2024年2月3日(土)
※7月はビオトープでの泥あそびが中心
【時間】10:00~12:00
【対象】未就学児~小学校低学年とそのご家族(館内におむつ替えスペースあり)
【定員】10組のご家族
【参加費】1組1,000円(キョロロ入館料込み)
【会場】美人林またはキョロロ周辺(集合場所:キョロロ)
【服装について】
野外で活動できる服装や装備でお越しください(長ズボン、帽子、水筒、虫よけ対策、防寒対策など)。7月の回は全身が泥で汚れても良い服装と着替えをご用意ください。
【雨天時について】
雨天時は長靴や雨具をご用意ください。強い雨の場合は屋内中心のプログラムとなります。
【お申込み】電話やメールにて参加人数や連絡先をお知らせください。
幼児期に五感を使ってのびのびと自然と触れ合うことは、子どもたちの心と体の発達にとても大切だと言われています。「ブナの森のようちえん」は、松之山の里山を舞台に五感を使って里山の自然に遊びながら触れ合います。子どもたちの疑問や気づきを引き出し、応じながら、親子での自然体験の一歩を応援するプログラムです。

【キョロロ友の会】会員限定企画「モリノカタリバ」みんなでいきものカタリあおう


\友の会会員限定企画/
「モリノカタリバ」みんなでいきものカタリあおう!友の会会員のみなさんと、季節の自然に関する情報交換やミニ講話などで、里山の生物多様性について楽しく学び語りあうざっくばらんな定例会を今年度からスタートします。第1回目(4/28)は冒頭に友の会総会を開催し、その後最近の自然情報交換を行います。金曜の夜、お気軽にご参加ください。

【時間】18:30~19:30
【定員】20名程度(お申込み時に氏名・会員番号をお伝えください)
【主催】「森の学校」キョロロ友の会

春の夜、生き物たちの活動は?【開催報告】夜の里山探検(4月)

4/23(土)に夜に活動する生き物を観察する「夜の里山探検」を開催しました。昨年度までは5月以降に開催していた夜のイベントですが、今年は4月からの開催となります。初回では水中の生き物と、光に集まる昆虫を捕まえるライトトラップを使って夜間の生き物観察にチャレンジしました。キョロロの周辺では雪がすっかり融け、日中は汗ばむくらいまで暖かくなっています。しかしながら夜間はまだ寒い日が続いており、どれだけの生き物を観察できるのか未知数の中で探検に出発しました。

春のこの時期は水草がまだ繁茂しておらず、雪解け水で池の水も澄んでいるので陸上からでも水中の様子を観察出ます。日中の光で温められたおかげで水中は夜間でも僅かに暖かく、水面下では様々な生き物が活動している様子を観察出来ました。


ため池の水中にはメダカやヤマアカガエ
ル、クロサンショウウオの卵、オオコオイムシ、ガムシなど見つけることができました。気温が低いお陰で生き物の動きは鈍く、素手でカエルなどを捕まえる子どもたちもいました。先日の土曜日に開催したザリガニ捕獲作戦で設置した罠の中には超巨大なドジョウやナミゲンゴロウが入っていました。




田んぼの周辺ではアマガエルやシュレーゲルアオガエル、ツチガエルなどの様々なカエルの鳴き声が響いていました。カエル以外にもアカハライモリやイシビルの仲間が水の中を泳いでいました。


駐車場に設置したライトトラップには残念ながらほとんど昆虫は集まっておらず、夜間の気温が低い日には昆虫はあまり活動していないようでした。
最後は皆で集まって採集できた生き物を個別に観察しました。田んぼで採集できたトノサマガエルが頬の鳴嚢を膨らませて鳴く様子も観察でき、普段の里山探検では実感できない生き物の活動を観察できる探検となりました。


(おまけ)

イベント中は昆虫が集まらなかったライトトラップですが、イベント終了後に所謂「春の三大蛾」と言われる大型のガの一つであるエゾヨツメが飛来していました。イベント中に来なかったのは残念ですが、キョロロ周辺で分布が確認できただけでも収穫でした。青い目玉模様が美しいガですので、是非皆様もこの時期に夜間の街灯などを巡って探してみてください。