【映像作品】自然と里山の暮らし、地域の魅力を未来へ。「森の学校」キョロロの取り組み。

里山の自然を活用した「森の学校」キョロロの博物館活動について、ドキュメンタリー映像作品を制作していただき、十日町市のYouTubeチャンネル、大地の芸術祭公式YouTubeにて公開されました。
十日町市の里山で暮らす人々や自然・文化の魅力を再認識し、地域の魅力へと迫る、地域の暮らしが主役のドキュメンタリーシリーズの一つです。
当館学芸員とキョロロがある下川手集落の保坂さんが出演しています。
キョロロは地域に根差したミュージアムとして、自然や文化の魅力を磨く活動を通して、地域の魅力を未来へとつなげることを目指しています。
ぜひご覧ください。

【「森の学校」キョロロ 自然と里山の暮らし、地域の魅力を未来へ】
十日町市youtubeチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=lpmk9F_6JJk
大地の芸術祭公式youtubeチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=z9QUAPSuSI8

・十日町市YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCb3cBzNtXaueC4YtcNMxK0Q
・【公式】大地の芸術祭 Echigo-Tsumari Art Field
https://www.youtube.com/channel/UCRrGFlAh_4aQiw3_R081kFQ

監督:分部康仁
クリエーティブディレクター:引地央行
企画・プロデュース:酒井隆光

9月のこども探鳥会の報告と定例探鳥会のご案内

「森の学校」キョロロと松之山野鳥愛護会が共催で実施している定例のこども探鳥会を、9月10日(土)午前8:00から9:30にかけて実施しました。
参加者は大人9人、小学生4人、計13名でした。
出現種は次の19種でした。

キジバト、サシバ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、コサメビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、セグロセキレイ、イカル、ホオジロ

当日はすっきりしない曇り空ではありましたが気温は23度と過ごしやすい陽気でした。
野原のススキが揺れている初秋の雰囲気の中、巳の下線方面に向けての探鳥会でした。

まつのやま学園近くの人家の屋根や電線にスズメやニュウナイスズメが群れを作り始めていました。秋の風景です。
まつのやま学園の校舎の棟(ぐし)にいつものようにハシブトガラスが止まっていました。ヒナが羽を広げて親鳥に餌をねだっている様子が見られました。
田んぼの畔に生えたタケニグサの先端にモズが一羽止まっていました。フライングキャッチのように飛び立っては餌を捕まえて元に戻っていました。モズのいる風情も秋を代表するけしきでした。
ヤマガラ、シジュウカラなどは群れを作り木々の間を餌探しに忙しそうに飛び回っていました。
サシバも上空を輪を描いていた。そろそろ渡りの季節でもあります。

こども探鳥会で見られた野鳥と探鳥会の様子

親に餌をねだるハシブトガラスのひな

枝の間を飛びまわるコサメビタキ

上空を舞うサシバ

モズ 村山(祐)撮影

アオゲラ 村山(祐)撮影

メジロ 加藤撮影

こども探鳥会の様子

次に9月の定例探鳥会をご案内します。

【日時】令和4年9月24日(土)午前5時30分〜8時30分
【集合】「森の学校」キョロロ駐車場
【探鳥コース】キョロロの森(バードピア須山)から光間を通り、松口地内約3㌔を探鳥します。
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。
【定員】20名 「森の学校」キョロロにお申し込みください。
【コロナ対策】新型コロナウイルスへの感染が全国でまだまん延しています。
基本的な感染防止対策の徹底にご協力をお願いします。

最近撮影された野鳥(村山(暁)撮影)

カルガモ

チュウダイサギ

クマタカ

ノスリ

羽繕いをするノスリ

羽繕いをするノスリ 手持ちの為に画像が揺れています。見苦しい所お許しください。

 

ノビタキと思われる旅鳥

【ひっつき虫はなぜひっつく?】-探求型自然体験「キョロロ生物部」⑥-

\ひっつき虫は、なぜひっつく?/
里山の自然や生物を探求するキョロロ生物部、第6回のテーマは「ひっつき虫を集めよう!」。
ひっつき「虫」と言っても植物のタネのことです。皆さんもやぶの近くを歩いた際に、知らないうちにシャツやズボンに植物のタネがくっついていた!という経験があるかと思います。今回はそんなひっつき虫について探求しました。

STEP1は「予想する」。今回は何のためにひっつくのか、どういった場所に多いかについて予想してみました。
STEP2は「観察する」。野外でひっつき虫を集めて、種類や数を調べ、顕微鏡をつかってカタチを観察しました。
STEP2は「考察する」。どんな環境にひっつき虫が多いのか、STEP2の観察を踏まえて考えました。


参加した皆さんはひっつき虫が体につきやすいように、タオルを身に着けました。


タオルをひらひらさせながら、里山のなかを歩いてきます。


そうやって歩くと、こんな風にひっつき虫がくっつきます!
ヌスビトハギやイノコズチのタネがくっついていますね。


タオルについたひっつき虫をはずして、種類ごとに分けて、数を数えます。


結果をまとめたり、考察したり、皆さん一生懸命に取り組んでくださいました。

STEP3のどんな環境にひっつき虫が多いのか?という問いに対して、色々なアイデアが出てきました。ほかの植物が多いところじゃないか、暗いところじゃないか、湿ったところじゃないか、などなど。
ひっつき虫といえば、普段の生活のなかで服にくっつくとジャマだな~としか思わなかったかもしれません。キョロロ生物部を通してたくさん考え「結構ひっつき虫って面白いなあ!」と思っていただけたなら嬉しいです。
これからもキョロロ生物部では生き物たちの「なぜ?」「なに?」について探求していきたいと思います。次回は10/16、「葉っぱハカセ入門」です。ご参加をお待ちしております。

\調べるって、楽しい!/
「キョロロ生物部」は里山の生き物をテーマに、予想→調べる→考察するという科学的な思考を毎回体験し、自分なりの考えでなぜ?に答えてみることに挑戦していきます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指すイベントです。結論はみんな違ってみんな良し◎です。今年度は4月からスタートし、「観察する」「数える」「比べる」などをテーマに、自分たちの手で里山の生き物を調べ、探求します。生き物が好き、調べることが好き、地域の自然をもっと知りたい子どもたちのご参加をお待ちしています。